安珠
カメラマン

「あなたの最期の『七日間』」または、“あなたが最期にしておきたい、おかねばという願い”

一日目、私の足跡を整理する。本棚や引き出しから私のカケラを家族や家族みたいに大切な人たちに見繕う。渡すことを想像すると楽しい。三日目、大切な人たちに逢う。そして、ポートレートを撮る。嘘のない写真が残るしあわせ。生きていることに感謝して、自分を囲むいとおしい世界を一瞬の永遠にしていく。七日目、プリントした写真を眺める。八日目、確かに安珠は生きていた。写真という愛の紙切れがそう語る。