2009年7月8日
「ボクサー」
夕方にね
坂を降りきったとこでボクサーにあったんだよ
ばったりそれも二頭
ちょうど曲がり角でお互いがちょっとびっくりして
でも相手は犬だからさ
口のはしっこでちょっぴり笑ったの
ふふふん犬だねって
ところがボクサーのやつ唸った
おっきな二頭がほんきで唸った
そんで飛びかかろうとした
こらダメダメって飼い主が綱ひっぱって
ボクサー二頭綱ひっぱって
ぐううんぐううんて
かみ殺される死に方ってあるなあって
ほんとに思った
こわかった
で 何だか北朝鮮のこと思ったの
いきなりミサイル飛んできて死ぬのって
ボクサーに突然かみ殺されるのとおんなじかなあ
でも棒もってたらボクサーに勝てるかもしれない
死ななくていいかもしれない
だったら
武器もつのってやだよね
殺すより殺されるほうがいいじゃないですか
ってあたまで思ってた
でもボクサーこわかった
すごくこわかった
あんなやつらがこの街にいるなんて
すごくいやだ
はやく死んじゃってほしい
でもあいつら死んでもボクサーっていう犬は
どこかにいる
もっとでかいグレートデンだっている
土佐犬だっている
オオカミだっている
ライオンだっている
そんで北朝鮮だっている
そこには人間だっている
あああ あああ あああ
困った