2009年6月2日
「中間」
今でも信じられません
あなたがそこにいないこと
ベランダには風が吹き
カーテンはゆらゆら揺れているのに
こほんと咳をしてみます
空気のどこかにスキマができて
あなたがかえってくるかもしれないと
小さな椅子の小さな窪み
それがあなたの背中だとそんなこと
いつまで思っているのでしょう
ここはマディソン郡でもないのだから
いくら待っても
時を背負った次のオトコはやってこないし
まったく
いることといないこと
その中間あたりはないものか
わたしにだって残り時間があるのです