「良い音悪い音」
前回、「音」のことちょっと書きました。
それからそんな「音」のことが気になって。
ある人がお正月に琴を弾くこと止めてしまったって。
昼間の十分くらい、毎年恒例行事にしてたのに。
ご近所から文句が来たんですって。
そういえばずいぶん前に住んでたマンション。
いつものように歌の練習してたら、ピンポーン。
階下の女性が緊張した面持ちで。
「音が響いて困ってるんです」
それからが大変。
一番響かないとこはどこかとカセットデッキ(古い!)持ってうろうろ。
住宅街の全面ガラス張り、おしゃれなマンションでしたが、歌唄いには
向いていません。
幹線道路沿いに住んでる人、ですから多いです。
私の歌はともかく、お正月のお琴を「騒音」にするのはどうも
合点がいきません。
「音」の溢れてる時代だから「音アレルギー」の人も増えてるんでしょう。
「音オンチ」の人もたくさんいます。
これまたずいぶん前、レンタルレコード屋で物色してたら、探す場所場所で
音楽が違ってる。
中間地点はどうなっておるのか立ってみると、音の魑魅魍魎。
「ねえ、こんな音の中でよく平気でいられるね」
レジの女の子にいいました。
「音」がジャマになって集中できないよ。
商売にマイナスだと思うけど、そんなこと思うの私だけなのかしらん。
つい最近。
阿佐ヶ谷駅前のコーヒーショップ(決して喫茶店ではありませぬ)に
母親と。
いくらジャズの街を売りにしてるからって、店内BGMうるさいうるさい。
年老いた母親と、声の商売の私、どちらも大声出せません。
周りを見渡すと誰も一向に気にせぬ様子。
母親いなかったらすぐ文句いったんですが。
「音楽」と「騒音」、難しい線引きです。
「良い音」と「悪い音」、これまた難しい。
防音室もないような歌手の場合は、ですから住むところ苦労します。
とりあえず、いまのところ大丈夫。
でも、冬とか夏とかより、窓の開け放たれる春秋には神経使います。
閑静なご近所ですから。
「お互い様」、こんな気持ちの人が多いと居心地いいです。