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2010年1月29日

「良い音悪い音」

前回、「音」のことちょっと書きました。
それからそんな「音」のことが気になって。
ある人がお正月に琴を弾くこと止めてしまったって。
昼間の十分くらい、毎年恒例行事にしてたのに。
ご近所から文句が来たんですって。

そういえばずいぶん前に住んでたマンション。
いつものように歌の練習してたら、ピンポーン。
階下の女性が緊張した面持ちで。
「音が響いて困ってるんです」
それからが大変。
一番響かないとこはどこかとカセットデッキ(古い!)持ってうろうろ。
住宅街の全面ガラス張り、おしゃれなマンションでしたが、歌唄いには
向いていません。
幹線道路沿いに住んでる人、ですから多いです。

私の歌はともかく、お正月のお琴を「騒音」にするのはどうも
合点がいきません。
「音」の溢れてる時代だから「音アレルギー」の人も増えてるんでしょう。

「音オンチ」の人もたくさんいます。
これまたずいぶん前、レンタルレコード屋で物色してたら、探す場所場所で
音楽が違ってる。
中間地点はどうなっておるのか立ってみると、音の魑魅魍魎。
「ねえ、こんな音の中でよく平気でいられるね」
レジの女の子にいいました。
「音」がジャマになって集中できないよ。
商売にマイナスだと思うけど、そんなこと思うの私だけなのかしらん。

つい最近。
阿佐ヶ谷駅前のコーヒーショップ(決して喫茶店ではありませぬ)に
母親と。
いくらジャズの街を売りにしてるからって、店内BGMうるさいうるさい。
年老いた母親と、声の商売の私、どちらも大声出せません。
周りを見渡すと誰も一向に気にせぬ様子。
母親いなかったらすぐ文句いったんですが。

「音楽」と「騒音」、難しい線引きです。
「良い音」と「悪い音」、これまた難しい。

防音室もないような歌手の場合は、ですから住むところ苦労します。
とりあえず、いまのところ大丈夫。
でも、冬とか夏とかより、窓の開け放たれる春秋には神経使います。
閑静なご近所ですから。
「お互い様」、こんな気持ちの人が多いと居心地いいです。