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クミコ - ココロの扉をたたくウタ

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2010年3月10日

「万葉しどろもどろ」

やっと雨が上がったと思ったら、猫が猫を追いかけている。
そういう季節なのに、ここのところのあまりの寒さにそれどころでは
なかったのだろう。
気の毒のなことだ。

「万葉集」に関わった。
これまで「万葉集」は教科書の中のものだった。
NHKテレビの朝の5分間番組。
私がぐうすか寝ている時間帯だ。
朝、これを見て読んで、一日を始める人がいる。
そんな生活はいいなあと思う。

三首選んで、それにちなんだ歌もちょこっと唄う。
一回に一首の三回分収録。
新曲もちらっと唄う。
「万葉集」のために作られつつある歌。
「万葉集」を下敷きにした歌。
え、この方がという作曲者だが、秘密。

これはどうですか、と担当者から示された歌たち。
どれも奔放な性愛の歌。
大伴家持と母親ほどの女性が交わす歌。
いつまでも友寝がしたいという東歌。
え、え、いくらなんでもこればっかりじゃ。
ということで、自身で選んだ歌は、散骨の歌。
カラコロと山辺を転がる妻の骨の歌。
燃えつくし生きつくし、ただころんころんと地に還る。

がたがたいわんでちゃんと生きんしゃい。
なぜか九州弁。
そうです、不況だろうと、地震だろうと、わてちゃんと生きるばってん。

でも地震こわかあ。
あれ来たら、もうどないもこないもありません。
日本終わりでんがな。
せっかくキムヨナしてたのに、マオったって感じですかな。
いやいや、オダったってとこですか。
ぷちんと。
ほなら、なにして、まったく、どぎゃあも、なんでんかんでん、あめあられ。

からんころん、骨の歌。
『玉梓の 妹は玉かも あしひきの 清き山辺に 撒けば散りぬる』

収録は明日。
万葉人への道は遠い。