2009年7月31日
「沈黙の日々」 その一
「店頭歌唱の日々」から今度は「沈黙の日々」かよって、そりゃなんだと思うわなあ、 まったく唐突な話ですが私今しゃべれません、正しくは８月９日までしゃべれません、 どうもヘンな感じでした、今回はヤバイ感じでした、この道何十年の私のこと、声の 出なくなることくらいもう慣れっこ、いやいや慣れてはおりませぬ、その度確実に寿命 ３年縮みました。３年ずつが何回かあったから、そんなには生きられそうにありませぬ、 とかなんとかウソぶきつつ、でも日ごと夜ごとタフになりつつある私でしたが、寄る年波、 いえいえ「声帯結節」にはかないません、思えば決死の覚悟で手術して、ま、どうせ 私歌手の需要なんてないしさ、と病室の窓から東京タワー見てたの、あれ１１年前、 二度目ってことですわな、これ、「声帯結節」体質っていうか、いっつも結節と一緒、 でも、とうとう「モーヤダ！」ってそいつついに「ナゲタ」らしくて、「そないにいわんでも」 って私あの手この手でご機嫌とって唄いました、どうにもこうにも唄わんとあかんので、 で、こりゃ手術って宣告されたのが７月２２日、手術が２６日、日帰り手術ですわ、 全身麻酔でも日帰り、ちゃんちゃんと終わっちゃう、日進月歩、スゴイことですなあ、 でも声出せない、前は一週間今回二週間、酒飲めない三週間、辛い日々です、 これ、声帯だって年とってますから、何かとあるんでしょう、今はただ沈黙、こんな時 一人暮らしっていいんですけど反対にちょっとしたこと、たとえば宅急便とか電話とか 飯屋のオーダーとか、年老いた両親訪ねるともう緊張しちゃってて気の毒、親孝行 だかなんだかわかんない、しばらく続きますこの日々、もう楽しみますわ私、ねっ。