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2009年9月6日

「声も枯れた衆院選」

本物の台風と共に襲来したかのような、この夏の終わりの選挙だった。

長い選挙戦の中、声がどんどん枯れていく人、そのままの人、様々で、なるほどねえと感心したり、やっぱりねえと納得したり。

というのも、私、七月末に二度目の声帯結節の手術をして、ほぼ一ヶ月間、きちんとシャベルことができなかったからで、他人様の声のことがどうにも気になる。

「声帯結節」というのは、声帯にできるタコのようなもので、指にできるペンダコの仲間といっていい。声帯ポリープが有名なので、認知度は低いが、声を商売にしている人には多い疾患である。

いつもいつでも同じような声域をくり返しくり返し使うことで、こすれ合う場所に自然とタコができる。これは理にかなっているしわかりやすい。

二十年ほど前には手術もできず、ただひたすら沈黙していれば、いつかは治りますという医者の言葉にボーゼンとし、地団駄を踏んだのも今では懐しい。

この「声帯結節」、職業病ともいえるが、同時に個性ともいえるところが悩ましい。いわゆるハスキーボイスといわれる人の声帯は、大体がこのような症状を示していて、綱渡りのような危うさの中、魅力的な声が響いていることも多いからだ。

てなわけで、今回の選挙。相変わらず声を潰した野田聖子議員の演説を聞くたびに、この人「のど声」だもんなあ、と改めて思った。私も彼女も、シャベリ声が美声とは程遠い、どちらかといえばアニメ声。比例で復活した議席同様、声のほうも早く元通りになることを祈りながら、でも発声法考えたほうがいいかもといらぬおせっかい。