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クミコ - ココロの扉をたたくウタ

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2008年10月4日

「“肉娘”出現!」

このところ「肉娘」が増えている、ような気がする。どんな娘かというと「肉」をまとった女の子、ということで「太った娘」ともいうが、それには納まらぬカッコ良さ。「骨オバサン」の私など、つい羨望の眼差しになる。

先だっては前のレジに並んだ女の子の段々になっているウエスト付近など、それはそれでとても魅力的に見えるほどの、はちきれそうな充実ぶりに目を奪われた。原色の超ミニスカートで出ていく弾むような後ろ姿を、まぶしく見送った。

二、三日前には電車のドア付近。イタリア女と見まごうばかりの「肉娘」が、日焼けした「ラップ少年」とイチャイチャしている。イチャイチャは言葉が悪い。愛しそうに「肉娘」の髪や頬を撫でる少年の、ふっくら膨んだ腹あたりを、これまた愛しそうに撫でる「肉娘」のツーショット。おっきなイヤリングがバサバサと揺れて、ついでにブーツからはみ出た太腿もプルンと揺れる。  いいなあ、思わずため息をついた。

痩せていることだけがカッコいいなんて、最近の娘たちはウソだと気づいたらしい。「肉」もまた女の武器になることを知ったらしい。

そういえばピカソのエピソード。ある昼食会で痩せた女ばかりに囲まれたピカソは終始不機嫌で、ついに同席していたシャガールにケンカを吹っかけた。世紀の芸術家二人を決別させてしまうほど、女の肉の力は大きいということだ。まったく恐れ入谷の鬼子母神。

とはいっても、我が身を振り返れば、恐怖の「目鼻埋もれ肉娘時代」があった。一口に肉といっても人それぞれ。肉質の見極めは食用と同じくらい難しい。