クミコオフィシャルサイト - Kumiko Official Site

クミコ - ココロの扉をたたくウタ

茶目子のつれづれ著作権表示

2011年2月6日

古くなってきた!?

テレビ番組のナレーションをしている。私が担当するのはドキュメンタリーで、毎回ハラハラしたり、涙したりと忙しいのだが、今週の収録でのこと。

どうも右目の端っこあたりに、毛のようなモノがフラフラとしている。払おうとするが払えない。あれ、これ何だ?といぶかしんでいるうち、はたと気づいた。

これって「飛蚊症」じゃないか。

モニター画面とナレーション原稿を行ったり来たりする目に、どうにもウザッタイ。気にしながら気にしないように気を使いながら、何とか無事収録を終える。

そうか、そういうトシになったってことか。そういえば母親がコレになった時、医者に加齢のせいといわれたって。なるほど。でも、それって数年前の話、どう考えても、今の私では、あまりに早すぎやしないか。ああ、やっぱり無理して生きてるんだ私。知らぬうちに目にまでストレスたまってるんだ私。と、どこまでも被害妄想になる。

でも、まあ考えてみれば、掃除機だって、車だって、エアコンだって、給湯器だって、パソコンだって、いつか必ず壊れる。長い短いはあっても、必ず壊れ、新品がやってくる。

そこへいくと、人間のカラダってのは大したもんだ。一人に一つずつ。あちこちをチョコチョコ直しながら、一生そのまま使ってく。交換もきかない。アッチのほうがいいなとか、ソッチと取り替えたいと思ってもダメ。

これ以上の「耐久消費財」はないなあと感心する。こんなことに感心しているうち、目の前の家がなくなってしまった。プール付きの豪邸だって「時」が来れば壊される。壊され更地になる。

ああ、諸行無常。盛者必衰。因果応報。訳のわからん四文字熟語がアタマを巡る。なんてこった。